北山沼に片足を落とした話。

北山宏光
私は、玉森くんを好きになったデビュー当時、自分に自信満々で、かっこつけている北山くんが正直苦手な対象でしかなかった。元々、かっこつける男子が嫌いだっただけに、Everybody GoのMVを見た時に最初から最後まで画面の前の人を堕とすかのように絶え間なくかっこつけている北山くんに抱いた最初の印象は‘‘苦手’’の二文字だった。キスブサでの溢れ出るチャラさ、濱キスでのカッとなりやすくすぐキレる性格。今思えば、チャラさも魅力だし、それでこそ北山くんだと思うし、カッとなりやすいところもいつも一生懸命で真っ直ぐでアツイ性格だからと理解できるけれど当時の私には受け入れられない部分でもあった。そんな苦手だった印象も数年で消え去るのだけど。 

玉森くんを好きになったきっかけはaskで何度か質問を頂いて答えたことがあるので知っている方もいると思うが‘‘美男ですね’’を見て、ツンデレの役をまず好きになった。それから「玉森裕太」という人物に興味を持ち、友人に代々木コンのDVDを借り、衝撃を受けた。本当に同一人物かとさえ思った。代々木の玉森くんはまず‘‘美男ですね’’とはビジュアルが全然違う、そして極めつけはあのゆるさと可愛さ。廉とのギャップに驚かされたのを今でも覚えている。そして私はジャニーズには無関心の人生を歩んできたのに、代々木コンを見てからすっかりKis-My-Ft2にハマり、ファンになりここに至る。
ファンになった当初はまだ中学生で、それこそまだまだガキで、キスブサの嘘のキスシーンを見てもショックを受けるくらいのピュアなファンだった。玉森くんにゾッコンだった。今思えば、難しいこと考えずただ「好き♡」の気持ちだけで応援していたあの頃は単純で平和だったなぁと思ったりもするわけですが。
玉森くんを追っかけて知れば知るほど、魅力に気付けば気付くほど好きになる日々だった。
最初は廉さんと玉森くんのギャップで本人を好きになり、ゆるさ、可愛いさ、いつも自然体で飾らないところ、かっこつけないのにかっこよく見えるところ、何も考えてなさそうに見えて芯が強く実はしっかり考えているところ、ふわふわしてるのに度胸があるところ、仕事に対する真摯な姿勢、どこか掴めない不思議さ、ちょっとズレているところ、あのビジュアルで雑誌撮影では変顔してカメラマンを困らせるお茶目なところ。目に見える部分では黒目大きくて垂れてる目とか、雪肌なとことか、横から見たときの綺麗なフェイスラインからのシュッとしたアゴとか、かわいい顔して身体つき男らしくて肩幅広くて大きい背中とか、細くて長い綺麗すぎる手とか、あとなんと言ってもあの笑顔。癒しでしかない。玉森くんの好きなとこなんて星の数ほどある。
多分、いや絶対盲目だからだと思うけど玉森くんの嫌いなとこなんてきっとなくて。だからこれから先もずっと好きだと思う。新しい仕事をこなしてまた一つ成長した玉森くんを見るたびに改めて好きだなと思わされるし、好きが更新されていく。

でも、玉森くんとはまた別に、この背中についていきたい。と思う存在ができて。
それが「北山宏光」なわけですが。(やっと本題)
言ってみれば玉森くんとはまるで正反対。パッと思いつく共通点の可愛さだって、北山くんと玉森くんとではどこか違う。男らしく真っ直ぐで暑苦しいくらいにアツイ北山くんの性格と、基本ゆるゆるふわふわしている玉森くんの性格とは異なる。
なのに、気付いたら無意識に北山くんを追っている自分に気付いて、気付いた時にはもう遅かった。ハマったら恐らくもう抜け出せない北山沼にズブズブと引っ張られていた。
でも、掛け持ちには、罪悪感を感じてしまう自分がいて。というのも常に2人とも同じ熱量で応援できないとあくまで個人的にだけれど思っているから。掛け持ちというのはそれが当たり前なのかもしれないけれど、なんとなく応援する熱量が変わってしまうことが自分の中で嫌だった。
でも、もう後戻り出来ないくらいには北山くんに惹かれている自分がいるのは確かで。
玉森くんとはある意味真逆だからこそ、強く惹かれる部分があるのかもしれない。
最初は苦手な存在で0からのスタートだったからこそ、マイナスはなくて、むしろプラスになる一方で。
そんな自分の気持ちに気付いてる状況で入ったKIS-MY-WORLD東京公演初日の17日、北山くんの誕生日に行われたライブ。
その日は会場の8割ほどが赤のペンライトで染まっていて。それに便乗するかのように、私も赤をつけていた。
この日の席はバクステ近くだった。
ライブが始まり、ステージに出てきて、バクステでいつもとなんら変わらない様子で客席を煽る北山くんを見て、純粋に、今、北山くんはどんな気持ちなんだろう。と考えていた。自分が誕生日だと理解した上で、会場に広がるいつも以上に多い数の赤のペンライト。皆が北山くんをお祝いしているという状況に加えて、30年前の今日(17日)に産まれ、ジャニーズの道に恐らく行く予定でなかったであろう北山くんの人生。でも、北山くんは今、ステージで5万人以上のファンの前でパフォーマンスをしている。そんなことを考えていたら無意識に涙が出ていて。いや、この時点で担当じゃないのに重すぎるわ、って自分でも思いながら。そしてサクラヒラリの藤ヶ谷くん考案、ファンからのペンラサプライズに、メンバー(主に藤ヶ谷くん)からのサプライズでお祝い。もうその瞬間を作る全てに感動して、号泣した。涙が止まらなかった。藤ヶ谷くんの「節目だからね」って言葉も余計に涙を誘った。この「節目」である貴重な誕生日を皆でお祝いできたことが嬉しかった。びっくりしすぎて頭が回らなかったのか、リアクションとれてないとことか、素直でかわいいなぁと思ったし、ニカちゃんの「誕生日だから何かあると思ったのにMCでも触れられなくてどう思った?ほんとは期待してたでしょ?(うろ覚えの為かなりニュアンス)」の言葉に「ちょっとしてた(こちらもかなりニュアンス)」って遠慮がちに照れ臭そうに笑いながら言う姿もかわいくて。愛おしい気持ちでいっぱいになった。北山くんもしかして泣いちゃうかな、って思ってたけどやっぱりあの場では泣かなくて。でもレポで「KISS&PEACEの時、北山くん目に涙いっぱい溜めてた」って見てやっぱり堪えてたのかなとか思ったらまた泣けてきて。
少し話を戻すと、赤のペンライトをつけながら17日はほぼ北山くんを見てたんだけど、パフォーマンスをしている北山くんって、本当にかっこいい意外の言葉を失うくらいかっこよくて。最後、ステージからはけるその瞬間までキラキラのアイドルで。抜かりない歌にダンスに、ファンを魅了し惹きつけて離さないパフォーマンス力に圧巻だった。
一般人はバラエティでの北山くんしか知らずにライブでの北山くんのかっこよさを知らないなんて可哀想だなとすら思った。
話が逸れたが、こんなにもいろいろ考えさせられて、心動かされて、泣いたコンサートは初めてだった。
周りの北山担の方が濃いからか、北山くんの魅力はその方たちから学ぶ部分もたくさんあるのだけど、改めて「北山宏光」という人間を見ると計り知れない魅力の多さにファンになりたいと思わされた。
北山くんの見たい世界を見せてあげたい、けど一緒に歩むというよりはいつだって前だけを見ている逞しい背中を追いたい、ついていきたいと思った。

結論、玉森くんから担降りはしません。
ただ、同じくらい、時にはそれ以上の気持ちで北山くんのことも応援したいと思ったので、あれだけ自分の中で嫌だと思っていた掛け持ちに近い形でこれからは北山くんを応援しようと決めました。
こんなに語ることは滅多にないから思うがままに綴っていたら3500字を超えているし、しかも重い。
今回は自分の気持ちの整理をつける為にと久しぶりにブログを書いてみた。

一度ハマったら抜け出せない北山沼に、「北山宏光」というアイドルに、これからどっぷりズブズブとことんハマろうと思います。